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不可思議な遊戯展
Mystery play the Exhibition

駕籠真太郎 トレヴァー・ブラウン 林アサコ 林良文 早見純
春川ナミオ 村田兼一 室井亜砂二 山田布由 渡邊光也

2013年 6月4日(火) - 6月15日(土) 日曜休廊

11:00〜19:00 (最終日17:00まで)

エロティックとユーモア、そしてファンタジー

突き詰めれば突き詰めるほど、感覚というものは違うものに変化しやすい。
美しさと醜さ。愛と憎。喜びと悲しみ。そして、エロティックにはユーモアがつきまとう。
しかし全ての作家が両方を併せた表現をできるとは限らない。
これは受手側の問題でもあるだろうが、違う要素を作品中に含んでいることに、今回は面白さを見いだしたい。
また受手の見方は様々であるので、作家の意図と観覧者、そしてギャラリーの思惑は一致するとは限らない。
けれど、またそこに面白さがあるとも言える。
別の感情やイメージを湧かせるということは、ある意味それが極端、極限の表現であるということだ。
ある意味過剰で、ある意味余分なものが無く研ぎすまされているのだ。
作家の持つこだわり、執着と言ってもいいような表現が、見るものを引き寄せる。
例えば裸の女がいることが、エロティックなわけではない。その存在感と、それを認識する視点があってはじめて幻想を生むのだ。
作家の持つ視点と、観覧者の持つ視点が少しのズレを生じながら重なる。プライベートな距離に作品が入り込む。
それだけでエロティックな雰囲気がして来るが、やはり突出した表現があればこそのものだろう。
性的な内容を、ごく自然に(それが不自然であるのだが)可愛らしく、また美しく、儚く表現することに面白さを見る。
不思議だが、余計なものをなくすと、代わりにまた違うものが付随する。
そうした含みを持つ作家が集まることで、幾重にも様々な感覚が重なり、面白さが増すだろう。

春川ナミオ
春川ナミオ

早見純
早見純

林アサコ
林アサコ

渡邊光也
渡邊光也

山田布由
山田布由

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